2024.11.13

【お歳暮のお礼状】書き方と気の利いたの例文集｜ビジネス・個人など相手別に紹介

お歳暮お礼状_アイキャッチ画像

お歳暮のお礼状は、感謝の気持ちを丁寧に伝えることができる大切な挨拶です。

本記事では、お礼状の書き方やマナーをわかりやすく解説し、ビジネスシーンから個人宛てまで、形式別に「はがき」「メール」などの例文を豊富にご紹介します。
テンプレートとしてそのまま活用できるので、大切な方との関係をよりよいものにするための参考にしてください。

＜監修者情報＞
ギフトコンシェルジュ：冨田仁

喜ばれるギフトを提案する専門ECサイトを5店舗経営。「お祝い」「感謝」「応援」「お礼」…さまざまな心と心の繋がりを代弁する贈り物文化に魅了され、カタログギフトのプロデュースを行なっている。“自己満足に終わらないプレゼント”の選定を得意とし、これまで10,000件以上のギフトの依頼を受けている。

お礼状の書き方とマナー
【ビジネス】お歳暮のお礼状の例文テンプレート
【個人宛て】お歳暮のお礼状の例文テンプレート
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お歳暮のお礼状の書き方とマナー

まずは、お礼状を送るタイミングや手紙の形式、書き方など基本的なマナーについて解説します。

【タイミング】なるべく早く（遅くとも3日以内に）

お礼状は、お歳暮の品を受け取ってから3日以内に送り、遅くなってしまった場合はお詫びの文章を添えて送るのがマナーです。
お歳暮の時期は12月初旬〜25日頃なので、気に入った柄の手紙やはがきを事前に準備しておくとよいでしょう。

また、お礼状を年賀状で代替してはいけません。
お歳暮が年末に届いた場合でも、年賀状と分けて送りましょう。

【形式】縦書きの封書が最もフォーマル

お歳暮のお礼状は、封書で送り、縦書きで書きます。
かしこまらなくてもよい相手の場合は、メールや電話でも問題ありません。

封書・はがき	誰に対してもOK。封書が最もフォーマルな形式。
メール	親戚や友人･知人、親しいビジネス関係の人に対して。まずお礼を伝えたい場合に◎
電話	親戚や友人･知人などの親しい人に対して。ただし、忙しい人には電話以外の方法で。

なお、代筆の場合でもお礼状の差出人は本人の名前を記載し、その横に「代」と小さく書きます。
代筆者が妻の場合は「内」と小さく書きます。

【書き方】受け取った報告とお礼を伝える

お礼状の目的は、お歳暮の品を受け取った報告とお礼の気持ちを伝えることです。
また、「さっそく美味しく頂きました」「家族全員の大好物です」などの具体的な感想を加えることで、より喜びの気持ちが伝わります。

下記のお礼状の流れをもとに、自分の言葉で感謝の気持ちを書き添えていきましょう。

①頭語	書きだしには、相手に対する敬いを表す「拝啓」や「謹啓」を記載します。文末に使用する結語とセットです。
②時候のあいさつ	頭語の後には、「師走の候」「初冬の候」など12月の時候のあいさつを書きましょう。続く文章に安否を尋ねる挨拶を加えることで、マナーに添った文章になります。（例：師走の候、貴社におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます）
③お歳暮の品へのお礼の言葉	お歳暮の品へのお礼の言葉を書きます。お礼状を送る相手との関係にもよりますが感謝の気持ちをそのまま伝えれば問題ありません。
④相手の健康を気遣う言葉	12月は寒く、また、年末年始の忙しさから体調を崩しやすい時期でもあります。そのため、お礼状の最後には相手の健康を気遣う言葉を入れましょう。（例：これから寒さも本格的になりますので、どうぞご自愛くださいませ）
⑤結語	文末は「敬具」や「謹言」などの結びの言葉を添えます。頭語とセットになるものを使用しましょう。（拝啓→敬具／謹啓→謹言）

【ビジネス】お歳暮のお礼状の例文テンプレート

まずは、取引先やお客様宛てなど、ビジネスシーンにふさわしいお礼状の例文を紹介します。

封書のお礼状例文

最も丁寧な形式である封書を使ってお礼状を出す場合は、文章もフォーマルに書くとよいでしょう。

謹啓　師走の候、貴社おかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度は結構なお品をいただき、社員一同ありがたく拝受いたしました。
本年も格別のご高配を賜り、心より感謝申し上げます。来る年も変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
謹言

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
代表取締役〇〇〇〇

はがきのお礼状例文

はがきのお礼状を出す場合は、句読点を打たないのがマナーです。
また、封書と違って書面が見える状態のため、機密情報等は書かないようにしましょう。

拝啓　初冬の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて、この度はお歳暮を賜り、誠にありがとうございました
いつも温かいお心遣いに、社員一同大変感謝しております
今後とも変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げるとともに、貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます
まずは略儀ながら書中をもって御礼申し上げます
敬具

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
代表取締役〇〇〇〇

メールのお礼状例文

3日以内に封書やはがきを送るのが難しい場合は、メールが便利です。

件名: お歳暮の御礼

株式会社〇〇
代表裏取締役社長〇〇〇〇様

平素より大変お世話になっております。株式会社〇〇の〇〇でございます。

このたびは、結構なお品をお贈りいただき、誠にありがとうございました。
社員一同喜んで拝受いたしました。
また、本年も格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。今後とも変わらぬお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
年末に向けてご多忙のことと存じますが、どうぞご自愛のうえ、良いお年をお迎えください。

取り急ぎメールにて御礼申し上げます。

株式会社〇〇
〇〇部〇〇〇〇
電話：xxx-xxxx-xxxx
メール：xxxxx@xxxxxx.co.jp

お歳暮をお断りしたい場合

お歳暮をお断りする場合も、必ず感謝の気持ちを伝えることと、失礼のないよう丁寧な文章を綴りましょう。

【今回は受け取り、今後はご遠慮したい旨を伝える場合】

拝啓　初冬の候、貴社におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、このたびは結構なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
今回は有難く拝受させていただきますが、今後はこのようなお気遣いはされませんよう何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
末筆となりましたが、貴社のご繁栄をお祈りし、お礼とお願いを申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
代表取締役〇〇〇〇

【受け取りが禁止されており、やむなく返送する場合】

拝啓　師走の候、貴社益々ご隆昌のこととお慶び申し上げます。

またこの度は、結構なお品をお送りいただき、心より御礼申し上げます。
せっかくのお心遣いですが、当社ではお取引先様からの贈り物はご遠慮させていただいております。
甚だ勝手ではございますが、お送りいただいた品は別便にて返送させていただきました。
誠に申し訳ございませんが、何卒主旨をご理解の上ご了承賜りたくお願い申し上げます。
略儀ながら、返送のご連絡とお詫びを申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
株式会社〇〇
代表取締役〇〇〇〇

【個人宛て】お歳暮のお礼状の例文テンプレート

親戚や友人宛にお礼状を送る場合も、基本的には丁寧なお礼状が望ましいです。
ただし身近な相手の場合は、堅苦しい文章より、感謝の気持ちやお歳暮の感想を素直に綴った方が喜ばれやすいでしょう。

親戚宛てのお礼状例文

拝啓　歳末の候、寒さが一段と厳しくなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
このたびは、お歳暮をお贈りいただき、ありがとうございました。
カニは家族皆んなの好物なので、お正月の楽しみが増えて嬉しいです。
今年も大変お世話になり、本当にありがとうございました。〇〇さんも、どうぞご自愛のうえ、良いお年をお迎えくださいませ。
略儀ながら書中にて御礼申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
〇〇〇〇

両親・義両親宛てのお礼状例文

【両親宛て】

お父さんお母さんお元気ですか。
先日は洗剤セットを送ってくれて、ありがとうございました。
子ども達2人はやんちゃ盛りなので、本当に助かります。
ありがたく使わせていただきます。
これからが寒さも本番、お父さんもお母さんも体調には気をつけてね。
お正月に会えるのを楽しみにしています。

【義両親宛て】

お父様、お母様
寒さが本格的になってまいりましたが、お元気でお過ごしでしょうか。
さて、この度は私どもの好物をお送りいただき、ありがとうございました。
家族で争うようにしていただいており、あっという間になくなりそうです。
いつもながらのお気遣いに、主人ともども心から感謝しております。おかげさまで私たちも変わりなく過ごしておりますので、どうぞご安心ください。
厳しい寒さが続きますが、体調に気をつけて良いお年をお迎えください。
まずはお礼まで。

友人・知人宛てのお礼状例文

【友人宛て】

〇〇さん
寒さも厳しくなってきましたが、お元気ですか。
本日、〇〇百貨店から地ビールの詰め合わせが届きました。
お酒好きの主人と二人、毎晩楽しませていただいています。本当にありがとう！
今年はなかなか会えなかったけれど、来年はぜひ一緒に食事でも行けたら嬉しいです。
年末で忙しい日々が続くと思いますが、体調にはくれぐれも気をつけて、良いお年を迎えてくださいね。
まずはお礼まで。

【知人宛て】

拝啓
師走の候、いよいよ寒さが厳しくなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
この度は、大変めずらしいお品をいただき、ありがとうございました。
早速家族揃っていただきましたが、本場の味はやはり格別の美味しさで、贅沢な時間を楽しませていただきました。
温かいお心遣いに感謝いたします。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
〇〇〇〇

代筆する場合のお礼状例文

ここでは、代筆のケースとして多い「夫宛のお歳暮のお礼状を妻が代筆」する場合の例文を紹介します。

拝啓　師走の候、〇〇様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、このたびは結構なお品をお贈りいただき、心より御礼申し上げます。家族皆でありがたく頂戴いたしました。
いつも温かいお気遣いに感謝しております。
年末でご多忙のことと存じますが、くれぐれもご自愛いただき、良いお年をお迎えくださいませ。
略儀ながら、書中にて御礼申し上げます。
敬具

令和〇年〇月〇日
〇〇〇〇（夫の名前）　内

代筆の場合も差出人は本人の名前を記載し、横に小さく「内」と記載します。
また、代筆者が他人の場合は「代」と記載します。