【胡蝶蘭を苗から育てる】胡蝶蘭の苗の選び方や購入方法、相場について紹介!
胡蝶蘭の苗の種類
胡蝶蘭の種は無胚乳種子という種類で、自分の力では発芽することができません。
胡蝶蘭を種から育てるためには、必要な栄養素を入れたり無菌状態を作ったりする必要があり、発芽させるためには難しい環境管理を必要とします。
素人が種から胡蝶蘭を育てることは難しいため、種を取り扱っているネットショップは多くありません。
そのため、胡蝶蘭を育てるためには苗を購入するのが無難といえます。
フラスコ苗
フラスコ苗は、その名の通りフラスコの中に無菌状態で密封された状態の苗です。
家庭ですぐに育てられるようなセットも販売されており、苗から胡蝶蘭を育てるならフラスコ苗がチャレンジしやすいでしょう。
実生苗
実生苗は、胡蝶蘭の花同士を交配させて種を取ったものです。
実生苗にはセルフ苗とジブリング苗の2つの種類があります。
セルフ苗は、ひとつの株の花粉とめしべを交配させて作った苗で、ジブリング苗は別の株同士で交配させることで作った苗を指します。
メリクロン苗
メリクロン苗は、品質のよい個体の新しく伸びかけた芽から成長点を取り出し、無菌の培養器によって増やす方法で作られた苗です。
これは優れた胡蝶蘭の個体のクローンをたくさん作りだす製法だといえます。
メリクロンで作られた苗は、成長点にウイルスが存在しないために、ほとんどがウイルスに侵されていないという特徴もあります。
これによって、奇形に生まれる胡蝶蘭が減り、綺麗な花を咲かせる個体を低価格で販売できるようになりました。
胡蝶蘭の苗はどこで買える?
お花屋さんやネット通販などで、胡蝶蘭の花が販売されているのをよく見かけますが、苗はどこで買えるのでしょうか。
店頭
胡蝶蘭の苗は、町にあるフラワーショップや蘭展、胡蝶蘭専門店やお花屋さん、ホームセンター、デパートの生花売り場など、身近な場所で販売されています。
店頭まで足を運ぶことでその場で実際に苗を確認できるので、見分けるポイントを把握していれば健康で丈夫な苗を選ぶことができます。
また、胡蝶蘭を育てるうえでの疑問などがあれば、その場でスタッフに尋ねることができるのも実店舗で選ぶメリットです。
農園
胡蝶蘭の苗を購入したい場合には、実際に胡蝶蘭を育てている農家を訪ねるという方法もあります。
しかし、そういった農家は、苗を販売しているとしてもインターネットでの販売がほとんどです。
それでも直接買い付けることができれば、仲介業者を挟まないため中間マージンが発生しない分、低価格で胡蝶蘭の苗を手に入れることができるかもしれません。
通販
胡蝶蘭の苗は、通販で購入するというのが最も手軽な方法です。
ただし、自分の目で品質を確かめられないために、悪質な業者から買ってしまうと品質が悪いものを買わされる可能性もあります。
通販サイトによっては、苗だけではなく胡蝶蘭の育成キットも販売しています。
これらのサイトは、運営会社が実店舗と通販で並行して販売している場合や、通販での販売のみという場合もあります。
胡蝶蘭の苗の値段の相場はどのくらい?
胡蝶蘭の苗は、1株で1,600円から2,000円台という値段での販売が多いようです。
沢山の胡蝶蘭を苗から育てたいという場合には、まとめ買いもできます。
その際には大体価格は5,000円以上になります。
株以外にも、育成をスムーズに始められるように鉢や水苔、受け皿などをセット販売している場合があります。
また、胡蝶蘭の苗は品種によって価格が異なるため、購入する前に予算の確認しておくことをおすすめします。
胡蝶蘭の苗を購入できる通販サイト
胡蝶蘭は贈り物としては定番のお花ですので、取り扱う通販サイトも数多くあります。
沢山の通販サイトの中から3つに絞っておすすめを紹介します。
森水木の洋ラン屋さん
森水木の洋ラン屋さんは、贈答用の胡蝶蘭から自分で育てる苗キットまで、胡蝶蘭を幅広く取り扱う通販サイトです。
洋ラン一筋40年の生産者としての歴史があり、数々の賞を受賞するなど信頼のおける生産者です。
シーンに合わせた贈答用や、自宅で楽しむための胡蝶蘭、苗などを販売しており、さまざまな胡蝶蘭を手軽に購入することができます。
▶︎「森水木の洋ラン屋さん」胡蝶蘭の苗が購入できるページはこちら
らんや
らんやは、創業35年で国内最大級の胡蝶蘭農園を営んでいます。
ホームページから、予算や用途、色や種類などでまとめて検索をかけることができる使いやすいサイトです。
同じ色の胡蝶蘭による5本立でも、花の数で60輪と65輪といった具合に細かく分けられていて、予算や好みに合わせて細かく、欲しい胡蝶蘭を探すことができます。
大輪胡蝶蘭の苗を購入するなら「らんや」がおすすめです!
愛華園芸
愛華園芸は、宮崎県で胡蝶蘭を生産していて、2009年から2018年までの10年間連続で全国花木品評会の金賞を取った実績があります。
その他にも様々な賞を受賞しており、品質のよい胡蝶蘭を育てることに関して信頼性が抜群です。
ホームページ内に胡蝶蘭の育て方やお手入れの仕方などのQ&Aを設置しており、胡蝶蘭のことでわからないことがあるときに調べることもできるので、買った後も安心ですよ。
海老名洋蘭園
海老名洋蘭園は、神奈川県海老名市にて全国に向けてお祝い用の胡蝶蘭を温室栽培している農園です。
発芽ありの胡蝶蘭の苗と、発芽なしの胡蝶蘭の苗の両方を販売しているので、ニーズに合わせて購入することができますよ。
送料が無料で利用できるのも嬉しいポイントです。
胡蝶蘭の苗の選び方のポイント
胡蝶蘭の苗を取り扱う店まで足を運んだ場合は、自分の目で見て丈夫な苗を選ぶことができます。
健康で育てやすい丈夫な株を選ぶためのポイントを解説します。
葉にハリとツヤがある
育てやすい丈夫な胡蝶蘭の苗を見極めるためには、まず葉を見てください。
葉が長くてハリとツヤがあるのがよい苗の条件です。
さらに葉が上を向いているほど元気な苗で、逆に垂れ下がっていたり黄色く変色していたりするものは避けた方が賢明です。
育てやすい品種から
同じランといえど、洋ランの中には丈夫で花が咲きやすく育てやすい品種と、枯れやすかったり育ちにくかったりする品種があります。
初めて胡蝶蘭を育てる場合には、丈夫で育てやすい品種を選んでください。
胡蝶蘭は熱帯地方出身のために通常は寒さには弱いのですが、シンビジウムやデンドロビウムという品種は、低温種の代表的な品種で、東京でも1年中屋外で育てられるほど丈夫といわれています。
大きい苗のものを選ぶ
胡蝶蘭は、よく育った大きい苗であるほど乾燥にも強く、病気や害虫がついた際に持ちこたえることができます。
根や葉などで優劣が付けられず選択肢が絞れない時や、見慣れていないからよい苗の見極めが難しいと感じた場合は、とにかく大きい株を選んで損はありません。
根の健康なものを選ぶ
販売する店舗の苗の包装によっては確認できませんが、もし透明な容器に入っていて根の状態が確認できるのであれば、そこからも苗の丈夫さを読み取ることができます。
できるだけ白や緑色の健康な根を張っている苗を選んでください。
胡蝶蘭の苗の育て方
胡蝶蘭の原産地と日本では、気温や湿度などの環境が大きく異なります。
そのため、胡蝶蘭にとって快適な環境を作れるよう気を付けなければいけません。
直射日光の当たらない場所に置く
もともと野生の胡蝶蘭は、熱帯地域の木の根元で直接日光を浴びずに育つため、日光を浴びることを苦手としています。
そのため、直射日光を浴びすぎると葉焼けという症状を引き起こしてしまいます。
葉っぱは葉焼けを起こしてしまうと黄色や褐色に変色してしまったり、乾燥したら白っぽくなったりします。
葉焼けを起こした葉っぱは元には戻りません。
胡蝶蘭にとってはカーテン越しに日光を浴びられる位がちょうどよい環境です。
水やりはしすぎない
胡蝶蘭は乾燥に弱い植物ですが、逆に水をやりすぎてしまうと根腐れを起こしてしまいます。
季節によって適切な水やりの頻度は変わりますが、実際に株の表面の土や苔を触ってみて、完全に乾ききったことが確認できたら水をあげるようにしてください。
室温は15℃以上をキープする
胡蝶蘭は寒さに弱い植物です。
15℃以下の温度になってしまうと、冬眠状態になってしまったり凍傷になってしまったりするため、胡蝶蘭が育たなくなってしまいます。
胡蝶蘭を育てる際には、温度にも着目するようにしましょう。
まとめ
胡蝶蘭は非常に長生きする植物なので、大切に育てれば長く楽しむことができます。
苗から育てた胡蝶蘭が花を咲かせた瞬間の喜びはひとしおですので、ぜひ苗から胡蝶蘭を育ててみてください。
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