【胡蝶蘭の水栽培】基本の育て方や根腐れ・カビを防ぐための注意点を解説

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胡蝶蘭 水栽培

胡蝶蘭の水栽培は、土で汚れることなく気軽に始められるというメリットがあり、着生植物である胡蝶蘭との相性もよい育成方法です。
注意点をしっかり守って胡蝶蘭を水栽培することで、鉢で育てるよりも手軽に育てることができますよ。

 

本記事では、胡蝶蘭を水栽培するときの基本の育て方や、根腐れカビを防ぐための注意点を解説します。
肥料の与え方や容器の選び方も解説しているので、胡蝶蘭の水栽培を始めたい方はぜひお役立てください。

目次

胡蝶蘭の水栽培【基本の育て方】

まずは基本の育て方として、胡蝶蘭の水栽培のやり方や置き場所を解説します。

水栽培のやり方

胡蝶蘭の水栽培のやり方は以下の通りです。

 

1.鉢から胡蝶蘭を取り出す 鉢から胡蝶蘭を取り出し、植え込み材を取り除きましょう。 胡蝶蘭の根に水苔などが付着している場合は、水で軽く洗い流します。
2.古い根を切り落とす 根の中心部から古い根(芯のない根)を切り落とし、全体を整えましょう。 根を観察し触りながら芯のある根や、先端に芯が残っている根は残します。
3.根を容器に入れて乾燥させる 好みの容器に根を入れて、水は入れずに1週間ほど根を乾燥させます。 鉢から移した胡蝶蘭は、株に大きなストレスがかかっているため、根を乾燥させておくと胡蝶蘭の状態が安定します。 2~3日に1回を目安に霧吹きで葉に水を吹きかければ、乾燥しすぎることもありません。
4.容器に少量の水を入れる しっかりと根を乾燥させてから、根の先端が1~2cm触れる量の水を入れましょう。 なお、胡蝶蘭の水の量は状態によって適した量が変わるため、少量の水から様子を見て調整してください。
5.適度に水を替える 胡蝶蘭のカビを防ぐためにも、適度に水を替えることが大切です。 気温の高い時期は1~3日に1回程度、気温の低い時期は1週間に1回程度を目安にするとよいでしょう。

 

水につけっぱなしにしないやり方

胡蝶蘭の根腐れを防ぐために、水につけっぱなしにしないやり方もあります。

1.根本まで水を入れて6〜12時間程度水に浸ける
2.水を捨てて根が白っぽく変わるまで乾燥させる

上記を交互に繰り返し、毎日霧吹きで葉に水を吹きかけましょう。
注意点として、水に浸ける時間と乾燥させる時間は胡蝶蘭の様子を見ながら、適切なタイミングに調整する必要があります。  

胡蝶蘭の置き場所

胡蝶蘭は直射日光が当たる場所を避け、カーテン越しの柔らかい日が当たり、適度に風が通る場所に置くのが理想的です。
具体的には、リビングの窓際や、キッチンのカウンター、玄関などが条件に当てはまりやすいでしょう。
特に水栽培では、直射日光が当たると雑菌が繁殖する原因になるため、胡蝶蘭の置き場所には気を付けてください。

胡蝶蘭の水栽培【肥料の与え方】

本来、胡蝶蘭は肥料を与えなくても育てられますが、水栽培では成長を促すために肥料を与えたほうがよい場合があります。
水栽培の胡蝶蘭に肥料を与える場合は、花が咲いていない5~9月の成長期に合わせて2週間に1回を目安に肥料を与えましょう。
花が咲いているときや弱っているとき、休眠期に肥料を与えると胡蝶蘭を弱らせたり根腐れしたりする原因になります。

 

具体的な肥料の与え方は以下の通りです。

1.液体肥料を1,000~3,000倍を目安に通常より薄める
2.薄めた液体肥料を水の代わりに容器に入れる

胡蝶蘭にメネデールは使える?

胡蝶蘭の根が少ないときは、発根を促すためにメネデールを使うのも一つです。
メネデールは、胡蝶蘭の状態や目的に合わせて100倍または100倍以上を目安に薄めて使います。
液体肥料に少し混ぜてもよいでしょう。

胡蝶蘭の水栽培【容器の選び方】

胡蝶蘭の水栽培には、胡蝶蘭の様子や水の状態を管理しやすい透明の容器がおすすめです。

ガラスの容器

ガラスの容器は安定感があり倒れにくく、おしゃれなデザインを選べばインテリアとしても楽しめます。
口が広い円筒形のものなら水を替えるときに根を出し入れしやすいほか、通気性にも優れています。
容器の安定感や見た目を重視したい方はガラスの容器がおすすめです。 

グラス・コップ

根がコンパクトな胡蝶蘭であれば、ガラス製またはプラスチック製のグラスやコップも水栽培の容器として使えます。
家にあるものを使うか、100均でも購入できるため、好みのデザインのものを用意してもよいでしょう。
ミニ胡蝶蘭を育てたい方や手軽に水栽培を始めたい方はグラスやコップがおすすめです。  

ペットボトル

胡蝶蘭のサイズに合わせて調整しやすく、誰でもすぐに用意できるのがペットボトルです。
インテリアとしては不向きですが、家にあるもので水栽培を試したい方や自分で工夫して容器を作りたい方はペットボトルを活用すると便利でしょう。

 

ペットボトル鉢の作り方は以下の通りです。

 

<用意するもの>

・1~2リットルのペットボトル
※株が植えられている鉢(ポリポット)と同じか一周り大きいもの
・はさみ
・カッター
・テープ
・キリ
・軍手

1.株を植える鉢(ポリポット)の高さに合わせてはさみやカッターで切る
2.切り口が気になる場合は淵をテープでガードする
3.キリでペットボトルの底に穴を開けて水はけをよくする
4.ペットボトルの下部の横側や四方にも穴を開けて通気性をよくする
5.二回りからそれよりも小さめの発泡スチロールをペットボトルの中に入れて完成 

水耕栽培キット

胡蝶蘭の苗と容器がセットになった水耕栽培キットもあります。
育て方の説明書が同封されているため、花を育てたことがない方でも始めやすいでしょう。

>>イオンショップ公式サイト 

 

胡蝶蘭の根腐れ・カビを防ぐための注意点

胡蝶蘭の根腐れやカビを防ぐには、以下3点に注意しましょう。  

適した水の量を守る

胡蝶蘭を枯らしてしまう最大の原因は、水のやりすぎです。
先述の通り、胡蝶蘭の根の先端が1~2cm触れる量の水を入れ、様子を見ながら適した水の量に調整しましょう。

 

葉にハリがなく根腐れが起こり始めている、また胡蝶蘭の花が咲く時期(5~7月)にもかかわらず開花しない、開花してもすぐ枯れてしまった場合は根腐れの疑いがあります。
早めに適切な対処をすれば元気に復活する可能性があるので、根腐れかも?と思った場合はまず根の状態を観察し諦めずにお手入れをしましょう。


<根腐れの進行が進み復活が難しい状態>
・根が細くブヨブヨしている
・根がなくスカスカしている
・根の多くが黒茶色っぽく萎れている

 

<元気に復活する可能性がある根の状態>
・太くて弾力があり密に生えている
・根元が黄色~白っぽい緑色をしている

 

健康な胡蝶蘭の本来の根は、太くハリがあり白っぽい緑色をしているため生命力を感じます。
そのような兆候がまだ見られるのであれば、根の一部分が黒く変色していたとしても、ハサミでカットして取り除くことで根腐れの進行を防ぐことができます。  

容器を清潔に保つ

不清潔な容器では中の水も汚れてしまい、根腐れの原因になりかねません。
胡蝶蘭を水栽培するときは事前に容器をハイターで漬け置きして消毒し、水を替えるタイミングで容器を洗って清潔に保つことが大切です。
また、洗うだけでなく1か月に1回など定期的に容器を消毒するようにしましょう。  

冬は室温と水温を調整する

胡蝶蘭にとって最適な環境は、15~25度の直射日光が当たらない風通しのよい場所です。
本来は熱帯雨林に生息している植物なだけに寒さには弱いため、7度を下回る環境になると花が凍傷になり枯れてしまいます。

 

15度を下回る時期は、必ず屋内の暖かい場所に移動させるようにしてください。
ただし、エアコンの風が直接当たるような場所や、外気温に近くなる窓際に置いた場合も枯れてしまう可能性があるため、屋内でも置く場所に注意が必要です。

 

また、水の温度は冷たすぎても熱すぎても根や葉に悪影響を与えてしまいます。 ぬるいくらいの水がベストです。

まとめ

胡蝶蘭を水栽培することで、土を使用せず屋内で育てることができます。
ミニサイズの胡蝶蘭は、置く場所にも困らずお値段もお手頃なので、自宅用として大変人気があります。
お祝いなどで受け取った胡蝶蘭も水栽培することで、手軽に長く楽しむことができますよ。

 

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サスティナブル

弊社は、SDGsの実現に向けた取り組みの一環として、NPO法人「AlonAlon」のフラワープロジェクトで栽培された胡蝶蘭を販売しております。

>>胡蝶蘭の生産元について

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