胡蝶蘭の生花をブーケや髪飾りに!造花とは違う生花の胡蝶蘭の特徴や、贈る際の選び方にはどんなものがある?
生花の胡蝶蘭の楽しみ方
胡蝶蘭を生花で楽しむ場合には、さまざまな方法があります。
切花として楽しむ
胡蝶蘭の生花は、短い時間でも綺麗な花を楽しむことができるお花です。
手間もそれほどかかりませんので、手軽にお部屋に飾ることもできます。
切花の場合でも、2〜3週間という比較的長い間お花を楽しむことができますよ。
生花を長く楽しむには?
生花の花持ちが悪くなってしまう原因には以下のものがあります。
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そこでこれらの原因を取り除き、長持ちさせるための方法として、水切りと湯上げがあります。
水切りは、水中で茎を切ることです。
これにより、水を吸い上げるための管から余計な空気が入ることを防ぐ効果があります。
使用するハサミは必ず消毒するか、火で炙るなどして、あらかじめ消毒してから使用してください。
こうすることでウイルスや雑菌の繁殖を防ぐことができます。
湯上げはお湯を使って胡蝶蘭の元気を取り戻す方法です。
水切りをしたけれどそれでもうまく水を吸ってくれないという場合に試してみましょう。
湯上げすることにより、水を吸い上げるはずの管の中に溜まってしまっている空気が外に押し出されて、管から水を吸い上げやすくなります。
また熱湯で細菌やウィルスの繁殖を抑える効果もあります。
以下が、湯上げの手順です。
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胡蝶蘭の生花を贈る際の選び方
鉢植えの胡蝶蘭は、お花を育てるのが趣味の方に対しての贈り物にはピッタリです。
しかし花を育てることに慣れていない人とって、胡蝶蘭を育てるというのはなかなか難しい場合も考えられますよね。
そのような場合には、胡蝶蘭を生花で贈るのもおすすめです。
生花を贈る際には、花のサイズや色、品種などを基準に選ぶことが多いのではないでしょうか。
胡蝶蘭の色はオーソドックスな白、ピンクや黄色が人気で、その他にも紫、青、オレンジなどがあります。
品種は数万種以上あり、品種改良も進められてさまざまなものを楽しむことができます。
中には最長8か月もの間お花を咲かせる品種や、咲き始めと咲き終わりの花の色が変化する品種などもあります。
贈る相手やシチュエーションを考えてどのようなお花がふさわしいか考えるのも楽しいですよね。
サイズから選ぶ
花の大きさは大きい「大輪」、中くらいの大きさの「中輪」、小さめの「ミディ(ミニ)」に分けられます。
大輪の多くは鉢植えとして販売され、生花としてはあまり主流ではありません。
生花には主にミニやミディなど小ぶりな胡蝶蘭が使われており、比較的値段もお手頃です。
オーソドックスなのは白の胡蝶蘭
白は上品で清潔感があり、胡蝶蘭の色の中でも最も人気が高い種類です。
白花系の交配種は、中輪の原種のアマビリスやアフロディテなどを掛け合わせて、美しい花を選別し続け交配して生まれてきたものです。
他のお花と組み合わせる際にも全体のバランスがとりやすいというメリットがあります。
お花が蝶のような形をしておりインパクトがあるので、他の花との組み合わせにも見劣りしないのが特徴です。
ブライダルシーンでも人気が高くてよく使われます。
華やかさならピンクの胡蝶蘭
濃いピンクの色合いは年配の落ち着いた女性にマッチします。
若い方への贈り物にするなら淡いピンクのものがよく似合うでしょう。
プロポーズや母の日のプレゼントとしてもぴったりです。
大輪系の多くはドリテノプシスという仲間です。
シレリアーナなどのピンク系の原種と鮮やかな赤の小輪のドリティス・プルケリマという花で交配によって作られました。
明るい印象なら黄色の胡蝶蘭
黄色いお花は見る人の目先をぱっと明るくしてくれます。
黄色は元気を与えてくれる色なので、新たな土地や生活をする人への贈り物として最適です。
進学、開店祝いのお祝いなど新境地での出発などに喜ばれるでしょう。
黄色の胡蝶蘭の原種は花弁の厚いものが多くみられます。
大輪整形の白色の花を交配して作られたものが多く、黄花原種の花の色や花弁の厚さ、花の大きさなどを併せ持った個体が選別されています。
黄色の品種は育成が難しく数が少ないため、やや高価になりがちです。
生花の胡蝶蘭はブーケにもおすすめ
大輪の胡蝶蘭の鉢植えは比較的値段が高額になってしまいますが、生花ではミディやミニといった小さいサイズの花が使われるので、値段も抑えることができます。
胡蝶蘭の生花ブーケの価格は?
切花だけなら数千円から購入することができますが、ブーケやアレンジになると20,000円前後になるようです。
ブーケを作ってもらうときには、まずお花屋さんに予算を伝えましょう。
予算内で作ることができるかどうかを含めて、どのようなものを作ることができるか提案してもらえるはずです。
好みのアレンジをオーダーするなら
店頭では直接お花を見てオーダーができるので安心です。
ブーケを作るにはわからないことが多いと思いますので、店員さんと確認しながら探してみるとよいと思います。
ブーケの目的や完成のイメージ、色、予算などを伝えて相談してみましょう。
ネットショップは比較的品揃えが多く、さまざまな色や種類から選べるので、変わった色や品種が欲しい場合はこちらがおすすめです。
生花の胡蝶蘭は髪飾りにもアレンジできる
生花の胡蝶蘭をさまざまにアレンジして、アクセサリーやコサージュなどにする方法を紹介します。
ヘッドアクセサリーや髪飾り
花が小ぶりなものを選ぶとかわいい印象になります。
また、胡蝶蘭だけでなく他の花やグリーンなどの植物と合わせることでさわやかなアレンジに。
和装に大ぶりの胡蝶蘭のみのヘッドアクセサリーをすれば、キリっと美しい女性を表現できます。
胸元にワンポイント生花があるだけでお祝いのムードが高まりますね。
白い胡蝶蘭だけでシンプルにまとめるのも素敵ですが、高貴なイメージのパープルを使用しても特別感が演出できるでしょう。
生花の胡蝶蘭の髪飾りの作り方
用意する物
・生花の胡蝶蘭
・細いワイヤー
・フローラルテープ(ナチュラルグリーンがおすすめ)
・はさみoやペンチ
・キッチンペーパー(ティッシュやコットンでもOK)
作り方の手順
①花にワイヤーをかける
茎の部分を2cmほど残した胡蝶蘭の花の部分に、軸となるワイヤーをかけます。花のずいにワイヤーをU字に差し込んだ後、残ったワイヤーは茎部分に添わせます。
②茎にキッチンペーパーを巻き付ける
胡蝶蘭の茎を切った部分にキッチンペーパー、もしくはティッシュを巻き付け水で濡らします。キッチンペーパーの代わりにコットンを使用する場合は、先にコットンを水で濡らしてから胡蝶蘭の茎に巻き付けましょう。
③フローラルテープを巻き付ける
フローラルテープを、濡らしたキッチンペーパーの上からワイヤーを隠すようにして巻き付けます。巻き付ける際は、フローラルテープを伸ばしながら少しきつめに巻き付けましょう。
④余ったワイヤーを切る
髪に差す部分を残して、余ったワイヤーを切ります。ワイヤーを切った部分にもフローラルテープを巻き付けておくと、髪飾りとして使用した際にワイヤーが頭に刺さらずに安全です。
髪飾りを作る際の注意点
生花の髪飾りのため、できるだけ使用する直前に作るようにしましょう。
作った後は、使用するまでの時間はできるだけ涼しい場所で保管してください。
ビニール袋に入れて、冷蔵庫で保管するのがおすすめですよ。
持ち運ぶ際には、霧吹きなどで少量の水を与えたりキッチンペーパーを濡らしてビニール袋に一緒に入れておいたりすることで、花持ちをよくすることができます。
胡蝶蘭の髪飾りを作る際に必要な価格は?
胡蝶蘭を除いた材料は、ほとんどが100円ショップなどで揃えることができます。
そのため、費用は数百円で髪飾りを作ることができますよ。
まとめ
胡蝶蘭は鉢植えだけでなく、生花として楽しむことができます。
贈り物にもぴったりですので、鉢植えの胡蝶蘭は少しハードルが高いという場合にはおすすめです。
アレンジして楽しむこともできるので、胡蝶蘭をより身近なものに感じることができますよ。